2021.05.28 注意点・ポイント
著作・監修 北中彰 最終更新日: 2021/06/07

外国人を採用するにあたっての注意点・面接のポイント

外国人を採用するにあたっての注意点・面接のポイント

目次

  1. 外国人を採用するときの見るべきポイント
    1. 面接前のポイント
    2. 面接時のポイント
  2. 日本人と面接する時との違い
  3. まとめ

外国人を採用する場合、どんなことに注意して面接、採用活動を進めていけばよいでしょうか。
この記事では実際に外国人の採用担当者に聞いた、採用のポイントや注意点を紹介します。

外国人を採用するときの見るべきポイント

1-1面接前のポイント

求職者がしびれを切らさないように、迅速に面接日時を決定する

求職者が応募していただいた場合、面接に進む際は迅速に面接日時を設定し、連絡しましょう。

書類選考の通過や面接日程の連絡が早い企業ほど好感度も上がりやすく、面接のキャンセルに至ってしまう可能性が低下します。

 

併願していることも多いので、採用人数の2倍以上の面接を設定する。

求職者は複数の企業に同時に応募している可能性が高いので、企業側は採用人数の2倍
以上の面接を設定しましょう。内定を出した後に内定辞退なども考えられますのでより多くの求職者を選考しましょう。

書類審査を行い、履歴書や履歴項目、在留カード、資格証明に疑問がある場合は、できる限り面接前に質問をして回答を得ておく

候補者が自社の求める人材であるかについて、まず書類選考を行いましょう。
保有資格や学歴、職歴はマッチしているか、採用条件に適した日本語能力があるかどうかなどに疑問がある場合、面接前に事前に確認しておくと無駄な手間が省けます。

また、面接前に必ず外国人求職者がが「法律上就労可能かどうか」を確認する必要があります。

これを確認せずに「在留資格のない人物」を雇用してしまったり、「在留資格外の業務」を任せてしまったりした場合は、雇用された外国人ではなく企業側も「不法就労助長罪」という罪に問われかねませんので注意が必要です。

在留資格や在留カードに少しでも疑問がある場合は、面接前に事前に確認することをおすすめします。

1-2面接時のポイント

それでは、外国人を面接する際には実際にどんなことを確認するべきか、そのポイントを説明します。

①担当者の自己紹介

紹介

まず面接のはじめに、面接担当者自身の自己紹介を詳しくしたほうがよいと思います。できる限りやさしい口調で、やさしい日本語でお話しすることにより、求職者にリラックスしていただき、本来の求職者のよいところを引き出すことができるようになります。
日本語など、母国語でない言語で面接をする場合は、求職者がとても緊張しています。ですから、緊張しないでほしいという意味も込めて、とても明るくやさしく話しかけたほうがよいと思います。

②服装やあいさつについての注意点

面接時の服装については私服可かスーツ着用かしっかりと指定しておきましょう。海外の面接では服装に規制がなく、カジュアルな面接が行われています。
外国人の求職者が困惑しないように面接時に服装は明確に規定しましょう。
海外の面接のルール、また海外の面接の常識と、日本のルールや常識はまったく違うものと思っていた方がいいでしょう。
日本の採用面接には日本ならではのマナーや慣習があります。
会社が求める人物像にもよりますが、自社の社風や雰囲気になじめる人材を求めているのなら、服装も含め日本の面接マナーを学び、実践できているかもチェックのポイントと言えます。日本文化を取り入れて、日本に馴染む姿勢があるかなどが確認できます。

あいさつについても確認しましょう。あいさつは日本人としてではなく、人間として必要なマナーです。大きな声であいさつをしている人は明るい印象、元気な印象をチェックすることができます。

③どういう人間性をもった人物かを知る

候補者がどんな人で、どんな人生を歩んできたのか、家族はどういう構成なのか、趣味や週末の過ごし方などを質問しましょう。
セクハラや人権にふれる質問は避けながら、できる範囲で多くの質問をして、自分の中で候補者の人間性がイメージできるようにしましょう。

④意気込みを知る

候補者が採用面接において、応募した会社のことをどれだけ下調べしてきたかを確認しましょう。
下調べした内容や理解度が重要なのではありません。どれだけ採用されたい、この会社で働きたいという意気込み、強い意志が感じられるかを判断しましょう。

⑤志望の理由を知る

候補者がなぜこの求人に応募したかの動機をしっかりと確認しましょう。本人の将来の夢や願望、人生の構想とも合わせて、本人がこの仕事に対してワクワクしているかを聞き取りましょう。
得てして「就職先がどこにもないから」とか「ただ単にお金を稼ぎたいから」だけの希薄な志望理由の場合もありますので、見分けられるような質問をしましょう。
志望理由が浅いと感じられる回答であれば、少しずつ掘り下げて質問して、本当の意志を確認しましょう。

⑥会社の理念や方針を飾らず伝えること、その際の相手の反応を知る

上記③④⑤を進めていく間に、採用担当者が会社の理念や、目指すところ、経営者として思うところ(経営者の場合)を話しましょう。
その時に候補者がどういう反応をするか、ワクワクしている様子か、この会社で心から働きたいと思っているのか、などを確認しましょう。
会社が外国人を採用したい!と思うのと同時に、候補者にもこの会社で働いてみたい!と思ってもらうことが重要です。
これらの会話においては、特に大げさに飾る必要はなく、会社としての正直なところをいろいろと話をするのがよいと思います。

⑦チャレンジ精神があるか、チームワークを大切にする人かどうかを知る

外国人はその国独自の文化や風習があります。また働く環境や習慣も異なります。それを理解した上で、チームワークを大切にする人かどうか、またチャレンジ精神があるかどうかについて、確認できるような質問をしましょう。その方を採用することによって、今のチームや採用する部署にいい影響が与えられるか、それとも害を及ぼす人間をイメージして判断しましょう。

⑧待遇や雇用条件、仕事内容を丁寧に説明すること

外国人求職者に対しては、雇用条件や仕事内容を丁寧に説明しましょう。
例えば、旅館業の仕事は受付やルームサービス、予約対応などが主に挙げられますが、清掃や片付けを担当することもあります。しかし、外国人が清掃や片付けも仕事に入ると把握せずにいた場合、「約束が違う」「私の業務ではない」と主張して仕事を放棄する可能性があります。
他の業種においても同様で、事前に説明し納得していない業務は自分の仕事ではないという認識をする外国人が多くいます。そのようなことが起こらないために、面接時に待遇や雇用条件、仕事内容は細かく伝えましょう。
例えば、終了時刻が定まっていない残業は大きな問題となることがあります。終了時間が設定できる残業なのか、業務が完了するまで残業しなくてはいけないのか、面接時に残業の有無とその内容を明確にしておくことをおすすめします。

⑨雇用条件、仕事内容を理解しているかを知る

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雇用条件や仕事内容について説明した内容を、求職者がきちんと理解しているかを確認しましょう。外国人求職者は「わかりました」と言いながらも、面接担当者の日本語をほとんど理解できていない場合も多いですので、理解度を確認しましょう。
採用後のトラブルや離職防止のためにも、求職者が雇用条件や仕事内容を完全に理解していることはとても重要です。
少しでも理解していないような雰囲気がある場合は、質問を促しましょう。求職者の質問に対しては、ていねいな日本語で根気よく回答しましょう。「一度伝えたはずだ」という気持ちは自分の心の中から消し去りましょう。

⑩選考結果をいつ伝えるかを明確に伝える

選考結果を求職者にいつどうやって伝えるかを明確に面接時に伝えましょう。
求職者は複数の募集に応募している可能性がありますので、結果をいつ、どうやって伝えるかは決めておいて しっかりと伝えましょう。
不明確な返事、選考結果がの伝達が遅いなどの問題は企業のネガティブイメージに繋がりますので 注意しましょう。

3.日本人と面接するときとの違い

 日本人よりドタキャンが多いので、割り切って考える。

外国人求職者は、日本人と感覚に違いがあり、連絡なく面接に来ない場合や、面接直前にキャンセルすることも多いようです。
ですから、割り切ってキャンセルはあるものだと想定して、採用活動を進めていきましょう。
応募者からの質問に丁寧に回答したり、前日に最終確認をするなどして、ドタキャンや無断キャンセルを防ぐ対策を行いましょう。

初回面接はできる限り集団面接を実施する。

上記のように、面接キャンセルが多発すると、面接担当のスケジュールに影響が出てしまいますので、効率的に面接を行うために、一次面接は集団面接を行うことをおすすめします。
そもそも面接キャンセルをする候補者は選考対象にはなりませんので、面接担当の時間を奪われずに、効率的に選考ができます。

その他注意点

オンライン面接の場合

  1. 何かの資格をもっている場合は、その資格の合格証などを確認しましょう。
  2. 在留カードは事前に真偽を確認しておき、少しでも疑いがある場合は、詳細に質問しましょう。
<在留カードの偽造を見分ける方法>

不法就労で摘発されないための対策とは?

  1. 候補者の出身国の文化や習慣について事前に学んでから面接をしましょう。
  2. 技術・人文知識・国際業務(技人国)人材の採用や、専門的分野の職務であれば、過去の職歴や経験、履修内容について詳しく質問をします。日本人と比べて、その国それぞれで専門職の事情が異なりますので注意が必要です。

まとめ

外国人を採用のするための面接やポイントは、日本人の面接とは異なる点に注意しながら進めていきましょう。